象
沢の水が天まで昇りつめ、決壊寸前にある。溜まったものを决(き)って流す象。
たくてんかい
決断・除き去る・公にする・武に頼らない
決するとき。私せず公の場で明らかに
沢の水が天まで昇りつめ、決壊寸前にある。溜まったものを决(き)って流す象。
夬は「わかつ・きる」— 五本の陽が最後の一陰を除き去ろうとする、決断の卦。卦辞は「王庭に揚げ、孚をもって号(さけ)ぶ。厲(あやう)きことあり」— 決着は公の場で明らかに宣し、危うさを自覚して行えと説く。武力に頼るのは良くない(戎に即くに利あらず)。
曖昧にしてきた問題を断ち切るべき局面。要点は三つ — 隠密でなく公明正大に行う、危険を軽く見ない、力ずくを避ける。除くべきものが小さく見えても侮らないこと。最後の一歩ほど、正しい手続きが物を言う。
問題の指摘や制度の廃止は、根回しの密談でなく公の場で理由とともに。透明さが最大の防御。
縁を切る・役割を降りる決断も、感情的な断罪でなく静かな宣言として。
決めること自体はもう決まっている。残る問いは「どう決着させるか」の品格だけ。