象
沢の水が木を沈めるほど満ちている。棟木が重みで中央からたわむ、過重の象。
たくふうたいか
過重・たわむ梁・非常時・独立不懼
梁がたわむ。重さを認めて手を打つとき
沢の水が木を沈めるほど満ちている。棟木が重みで中央からたわむ、過重の象。
大過は「大いに過ぎる」— 中央の四本の陽が両端の陰に対して重すぎる、非常時の卦。卦辞は「棟撓(たわ)む。往くところあるに利あり。亨る」— 異常事態だが、動くべき時であり道は通じると説く。君子は独り立ちして懼(おそ)れず、世を遯(のが)れて悶(もだ)えなし。
負荷が構造の限界を超えつつある局面。仕事量・責任・関係 — どこかが「たわんで」いる自覚があるなら、それは撤退の合図ではなく、非常時にふさわしい思い切った手を打つ合図。常識的な微調整では足りない。
過負荷は根性でなく構造で解決する。人を足す・締切を動かす・やめる — 大きい手を選ぶ。
重すぎる期待や役割は、崩れる前に正直に申告する。それは弱さではなく誠実さ。
非常時には非常時の決断を。周囲に理解されなくても、正しいと信じる手を独り恐れず打つ。