象
山の下で雷が動く。上下の顎の間で物を噛む口の形 — 養いの象。
さんらいい
養う・言葉と食・節度・自養
頤(あご)の象。何を取り込むかを選ぶ
山の下で雷が動く。上下の顎の間で物を噛む口の形 — 養いの象。
頤は「あご・やしなう」。卦辞は「貞なれば吉。頤を観て、自ら口実(こうじつ)を求む」— 何をどう養っているかを観よ、と説く。君子はこれに倣い、言語を慎み、飲食を節する。口は取り込む門であり、出ていく門でもある。
体に入れるもの、頭に入れる情報、口から出す言葉 — 日々取り込み、発しているものの質が、そのまま自分と周囲を養っている局面。何を摂り、何を語るかを選び直すだけで、流れは静かに変わる。
触れる情報と付き合う言葉の質を選ぶ。雑多に摂るより、養いになるものを定期的に。
口から出す言葉が関係を養いもすれば傷めもする。発言の前のひと呼吸を習慣に。
「これは自分や人を養う選択か、消耗させる選択か」— この一つの物差しで見直してみる。