象
雷が天の上で鳴り響く。壮大な力が満ちる象 — ただし力は正しく使われてこそ壮となる。
らいてんたいそう
勢い盛ん・力任せの危険・自制・礼
雷が天上に轟く。盛んな力ほど礼で制す
雷が天の上で鳴り響く。壮大な力が満ちる象 — ただし力は正しく使われてこそ壮となる。
大壮は「大いに壮(さか)ん」。卦辞は簡潔に「貞に利あり」— 盛んな力に必要なのは正しさだけだと説く。「礼にあらざれば履まず」が君子の用い方。爻辞の羊は藩(まがき)に突進して角を絡め取られる — 力任せの突破への警告が繰り返される。
勢いも実力も十分にある局面。危険はただ一つ、その力を無差別に使うこと。押せば通る時期だからこそ、押してよい場面を選ぶ自制が問われる。強い時の振る舞いが、力が衰えた後の人間関係を決める。
実績と勢いがある今、通せる案は多い。だからこそ通す案を厳選する。全部は押さない。
正論も力の一種。相手を柵に追い詰める議論の勝ち方をしない。
「できるからやる」は大壮の罠。礼にかなうか、後で誇れるかで選ぶ。