象
山の下で風が滞る。風通しを失った器の中で物が傷む — 積年の乱れの象。
さんぷうこ
腐敗を正す・立て直し・改革・後始末
器の中の腐敗。壊れたものを立て直すとき
山の下で風が滞る。風通しを失った器の中で物が傷む — 積年の乱れの象。
蠱は皿に虫がわく字形で、長年の緩みや腐敗を意味する。卦辞は「元いに亨る。大川を渉るに利あり。甲に先立つこと三日、甲に後るること三日」— 立て直しは大事業だが、着手前後の入念な段取りがあれば渡れると説く。爻辞の多くは「父の蠱を幹(ただ)す」— 先代から引き継いだ乱れの後始末を描く。
放置されてきた問題、引き継いだ負債と向き合う局面。目を逸らすほど傷みは進むが、これは責任追及ではなく修復の仕事。原因を見極め、手順を組み、時間をかけて直す — 立て直し自体が大きな価値になる。
技術的負債や旧弊の整理は、始める前の調査と計画に時間をかける。着手すれば必ず前に進む。
こじれの根は古いことが多い。誰のせいかより、どう直すかに話を向ける。
見て見ぬふりをしてきた案件があるなら、それが今回の本題。決断とは着手の決断のこと。