象
天は上に昇りきり、地は下に沈んだまま — 二つの気が交わらず、間が塞がる象。
てんちひ
閉塞・不通・距離・退いて守る
天地が背き合う。無理に通そうとしない
天は上に昇りきり、地は下に沈んだまま — 二つの気が交わらず、間が塞がる象。
否は「ふさがる」— 泰の裏返しで、上下の意思が通わない閉塞の卦。卦辞は「人の道にあらず。君子の貞に利あらず」とまで言うが、爻が進むにつれ「否を傾(かたむ)くる」— 塞がりは必ず終わりに向かうことも描かれる。
何を言っても届かない、動かしても噛み合わない局面。ここで力押しすると消耗だけが残る。閉塞期の作法は、徳を内に守り、目立たず、小さく整えて時を待つこと。塞がりは永続しない。
通らない提案を押し続けるより、いったん引いて力を温存する。市況や人事の潮目は必ず変わる。
話が通じない時期に決着を急がない。距離を置くことは断絶ではなく保全。
今は大きく賭ける時ではない。撤退・保留・縮小といった「守りの決断」が最も建設的になりうる。