象
風が水の上を吹き渡り、固まりかけた水面を散らしてほどく。渙散と風通しの象。
ふうすいかん
散らす・わだかまりを解く・風通し・再結集
風が水上を渡る。滞りを散らして通す
風が水の上を吹き渡り、固まりかけた水面を散らしてほどく。渙散と風通しの象。
渙は「ちる・とける」。卦辞は「亨る。王、廟に仮る。大川を渉るに利あり」— 人心が散り離れかけた時、先王は祭りを立てて心を一つに集め直したと説く。散らすことと集めることは渙の表裏で、私心の塊(其の群)を散らせば、より大きなまとまり(丘)が生まれる。
淀んだ空気・固まった派閥・こわばった心をほどくべき局面。溜まったものは風を通せば流れ出す。ただし散らしっぱなしでは霧散するだけで、ほどいた後に人心をどこへ集め直すか — 共通の目的・象徴 — まで用意するのが渙の作法。
セクショナリズムや停滞は、配置換え・場替え・情報公開で風を通す。散らした後の求心点も同時に示す。
凝り固まったわだかまりは、環境を変えて話すとほどけやすい。散歩や旅は渙の道具。
抱え込んだ資産・役割・こだわりを一度散らして身軽になる決断が、次の結集を可能にする。