象
雷鳴と稲光が同時に至る — 力と明るさが極まった豊大の象。真昼の太陽は、傾き始める太陽でもある。
らいかほう
豊大・絶頂・翳りの兆し・今を照らす
雷と稲妻の豊かさ。盛りは長く続かない
雷鳴と稲光が同時に至る — 力と明るさが極まった豊大の象。真昼の太陽は、傾き始める太陽でもある。
豊は「ゆたか・おおきい」。卦辞は「亨る。王これに仮(いた)る。憂うるなかれ。日中に宜(よろ)し」— 豊かさの絶頂は憂えずに味わえと言いつつ、「日中(ひなか)すれば則ち昃(かたむ)く」— 満ちれば欠けるのが天地の理とも告げる。盛時の翳(かげ)りは異常ではなく法則。
成果・注目・勢いが頂点にある局面。この卦の知恵は、絶頂を疑って萎縮することでも、永続を信じて浪費することでもない。今の明るさで照らせるものを照らし切り、同時に「日は傾くものだ」と知って次の備えを静かに始めること。
最盛期の今こそ、成果の記録・仕組み化・後進の育成を。明るいうちにしかできない仕事がある。
華やかな時期に集まる人と、翳っても残る人は別。後者を見分けて大切に。
頂点の延長線で計画しない。「この勢いが半分になっても成り立つか」を通してから決める。